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「杉森くんを殺すには」ってタイトルが衝撃的だけど子どもに読ませていいの?
くもんの児童文学で見つけた「杉森くんを殺すには」をなんとなく借りてみて置いていたら、
小学5年生の娘が読んでいました。
タイトル的に小学生には早いかなと思ったので、私が思う対象年齢を合わせて紹介します。
「杉森くんを殺すには」
誰が書いたの?
作:長谷川 まりる
絵:おさつ
出版社:くもん出版
あらすじ
――「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。傷ついた心を、取りもどす物語
くもん出版公式オンラインショップより引用
主人公の再生の物語を通して、読者に、自分や近しい人々の心の問題とどう関わっていくべきか考える機会を作ってくれる作品です。
対象年齢は?
出版社によると中学生以上となっています。
私の読んだ感覚でも内容的に中高生向けだなと感じました。
すごくさらっとした文体で読みやすく小学5年生の娘も読みましたが、
少し主人公の気持ちをつかむのが難しかったように思います。
でも、もし小学5年の娘が友だち関係に困っていたりすることがあれば
読むことをすすめているかもと思える内容でした。
どんな人におすすめ
・友だち関係に悩んでいる人
・自分が困っていることを人に言えない人
・友だち関係に悩む友人がいる人
悩みがある人には一度読んで欲しい作品ですが、
中高生なら悩みがなくても読んで欲しい作品です。
本が苦手な人でも読みやすい作品です。分厚いので敬遠しがちかもしれませんが、
最初から物語にひきこまれるので、読みだしたらとまらなくなります。
「杉森くんを殺すには」感想
この話を読みだして、最初は主人公がなぜ杉森くんを殺そうとしたのか気になりながら読み進めました。
杉森くんを殺すことにした主人公が自分の学校生活を送りながら杉森くんのことを回想していきます。
全てがネタバレにつながるので詳しく感想は言えない、言うと面白くなくなるそんな作品です。
自分で読んで、主人公の気持ち、杉森君の気持ち、
周りの友だちの気持ちにふれていってほしいと思います。
大人にもおすすめできる作品です。
児童文学だけど大人も普通にひきこまれます。
小学5年の娘に聞くと難しいとのことでした。
でも話の内容は聞いてみると理解しているようでした。
難しかったといいながらも最後まで読むのをやめず
2時間かからずに読み切っていたので読みやすい本ではあったようです。
もし、小学生に読ませるのであれば、
その子を理解する親が先に読んでその子に今必要か考えた上で読ませることをおすすめします。
今年一番の衝撃タイトルの作品でした。
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