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- 歪んだ愛の物語が好き
- 小説家の苦悩を知りたい
- 誰が誰をどうして殺したのか、最後まで読まないとラストはわからない
読み始めたら止まらないいびつな愛の物語「私が大好きな小説家を殺すまで」を紹介します。
「私が大好きな小説家を殺すまで」とは
誰が書いたの?
- 著者:斜線堂 有紀
- イラスト:くっか
- 出版社:KADOKAWA
一度読んだら忘れられない、心揺さぶられる作品です。
「私が大好きな小説家を殺すまで」のあらすじ
なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか?
突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。
KADOKAWAより引用
遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト! なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか?
「私が大好きな小説家を殺すまで」を読んだ感想
憧れの相手が見る影もなく落ちぶれてしまったのを見て、「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で、「それでも生きてくれ」と願うのが執着だと思っていた。
「私が大好きな小説家を殺すまで」より引用
冒頭から引き込まれる文章でした。
「主人公の思いはどちらだったのか。」最後までこの文の答えを考えさせられます。
天才小説家・遥川悠真とその小説家の作品を愛する少女・幕居梓が出会い、一緒に過ごしていくストーリー。
最初は少女・幕居梓が母親と生活する場面に胸が苦しくなりますが、天才小説家・遥川悠真と出会うことでストーリーはすすんでいきます。
この二人が過ごす日々を追っていきながらも冒頭の文を最初に読んでいることで、いつかは関係が崩れていくのだろうなと推測しながら読み始めていきます。
落ちぶれていく遥川とそばでみている幕居梓との生活は、読んでいるのもつらくなっていくかなと思いましたが、幕居梓の視点にはいって読め、一気読みするぐらいどっぷりはまってしまいました。
相手を思いあいながらも少しずつずれていく二人の関係は読んでいて少しつらくもあります。
最後の最後までラストが読めない作品でしたが、読み終わる頃に伏線がきちんと回収されているのも読んでいて気持ちがいいです。
伏線が回収されても、結末の解釈は読者にゆだねられている感じも後味を残して面白かったです。
「私が大好きな小説家を殺すまで」が面白かったひとにおすすめ
この作品が気に入った方には、「恋に至る病」もおすすめです。
「私が大好きな小説家を殺すまで」以上に歪な愛を描いた物語です。
斜線堂有紀さんの作品で最初に読んで衝撃を受けました。
サイコパスな話も大丈夫であれば是非読んでほしい作品です。
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