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- 伏線回収にあっと言わされる本が読みたい
- 学生が主人公の物語を読みたい
- 長編に挑戦したい
全ての偶然が必然に変わる「ノワール・レヴナント」を紹介します。
「ノワール・レヴナント」とは
誰が書いたの?
・著:浅倉 秋成
・出版社:角川文庫
「六人の嘘つきな大学生」で話題になった浅倉秋成のデビュー作です。
「ノワール・レヴナント」のあらすじ
僕は他人の背中に数字が見える。その人の今日の幸運レベルを示し、基本値は50。しかしある日、同級生の弥生の背に85という数が! ラッキーのおこぼれを期待して彼女と行動を共にした僕は、同じく妙な力を持つ仲間と出会う。本を指でなぞって内容を記憶する。毎朝、今日聞くことになる台詞を予知する。念じると触れたものを壊す――。僕たち4人を結びつけたのは、ある少女の死の謎だった。全ての偶然が必然に変わる群像青春ミステリ。
角川より引用
他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。
本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。
毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう。
念じることで触れたものを破壊してしまう。
そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生がその能力で何をしないといけないのかを探っていく話です。
「ノワール・レヴナント」の感想
最初はそれぞれが、まったく別の空間にいて、みんな高校生で同じ時を過ごしているけれど交わることなく、どういう話の展開になるのだろうと悩みながら読み進めました。
もうちょっと続きが気になるというところで、毎回違う人の視点にかわります。
4人の高校生が出会い、自分たちがなぜここに集められたか、何をしないといけないのかを模索しながらすすんでいくのは、スリルもあり楽しかったです。
トランプのゲームの名前が、題名と一致していたりところどころ、伏線になっているのだろうなと感じながら読み進めていくのが面白かったです。
最後の目的に達したときの相手の思想がどうにも理解できず、なんだか難しく感じました。
長編でボリュームがあり、分厚いので中々すすまないことにやきもきすることもありながらも、テンポよく読めるのでストレスのあまりない作品でした。
最終的に伏線が回収されると清々しい気持ちになれる本でした。
デビュー作と最後に知って、このボリュームで沢山の視点から物語を描けるのはとてもすごいなと感じました。
伏線回収がしっかりされているので、最後に爽快感を感じたい方は是非読んでみてはいかがでしょうか。
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