切なくて優しい物語「５２ヘルツのクジラたち」のあらすじ・感想

YUZUKA

２０２１年本屋大賞を受賞した「５２ヘルツのクジラたち」を紹介します。

「５２ヘルツのクジラたち」とは

誰が書いたの？

「５２ヘルツのクジラたち」のあらすじ

５２ヘルツのクジラとはー他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。

孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれるー。

「BOOK」データベースより引用

どんな人におすすめ？

「５２ヘルツのクジラたち」の感想

綺麗な表紙と題名に惹かれて何気なく手に取って読み始めた本です。

ストーリーは、澄んだ表紙とは裏腹に読んでいてとても苦しく切ない物語でした。

５２ヘルツのクジラの説明が最初にでてきて、その部分を読んだとき、「あぁ、これは孤独な主人公の物語だろうな」と感じ、少し構えながら読んでいました。

主人公の親からの虐待など辛い内容は沢山あり、読むのをやめたくなるぐらい辛い場面も多くありましたが、主人公の周りで支えてくれる人たちがとても温かく希望が持てたので、主人公が親から早く抜け出してほしいと願いながら読みすすめることができ、最後まで一気に読破しました。

児童虐待、家庭内DV、トランスジェンダーと近年話題になっている内容が沢山でてきます。

ここまで辛いものなのかと悲しい気持ちになりますが、最後には温かい気持ちになれるので、気になる方は読んでみてほしいです。

「52ヘルツのクジラたち」が文庫化

2023年5月に文庫版が発売しました。

文庫のカバー裏には、特典のスペシャル小説が収録されています。

YUZUKA

まだ文庫版は読めていないので私も早く見たいです。

５２ヘルツのクジラたち

中央公論新社

Amazonで購入

2024年に映画化決定！

2024年春に「52ヘルツのクジラたち」の映画化が決定しました。

辛いシーンもありそうで、涙なしには見れないけれど映像化するのが楽しみです。

文章がとても読みやすく、読み始めたら、最後まで止まらない作品なので、映画を見る前に本を読むことをおすすめします。

文庫化して持ち運びもしやすいので気になる方は手にとってみてはいかがでしょうか。