小学校入学までに身につけておくといい力とは?今注目されている非認知能力について紹介!!

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  • 非認知能力って何?
YUZUKA
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小学校入学前にぜひ身につけておきたい「非認知能力」について紹介します。

非認知能力とは

「非認知能力」とは、IQや学力テストなどでは数値化できないけれど、
人生をゆたかに生きていくために非常に重要な力で、点数がつけられない能力のことです。

例えば

・主体性

・計画性

自己肯定感

自信

レジリエンス(逆境から立ち直る力)

共感力

リーダーシップ

・思いやり 等

具体的には「目標を決めて取り組む」「意欲を見せる」「新しい発想をする」「周りの人と円滑なコミュニケーションをとる」といった力のことで、子どもが人生を豊かにする上でとても大切な能力であると言えます。

 非認知能力の名前 具体的な能力
 自己認識 やり抜く力、自分を信じる力、自己肯定感
 意欲 学習志向性、やる気、集中力
 忍耐力 ねばり強く頑張る力
 セルフコントロール 自制心、理性、精神力
 メタ認知 客観的思考力、判断力、行動力
 社会的能力 リーダーシップ、協調性、思いやり
 対応力 応用力、楽観性、失敗から学ぶ力
 クリエイティビティ 創造力、工夫をする力

こうして見ると、「非認知能力」という言葉にはあまり馴染みがなくても、その中身は子どもに普段身につけてほしいと親が思っている力だとわかるのではないでしょうか。

非認知能力を育てるメリット

非認知能力が育っていると

・主体性があるので学校の授業で学ぼうとする気持ちが強い

・自己肯定感が高いので本番で力を出しやすい

といったメリットがあげられます。

非認知能力が育つことで、テストの結果にもプラスに反映されることとなります。

非認知能力を育てるポイント

非認知能力を育てる上で大切なのは、日常生活の中で無理なく楽しく取り入れるということです。

ここでは、非認知能力を育てるポイントを具体的にご紹介します。

「遊び」を通して育む

子どもの非認知能力を育むには、さまざまな「遊び」を取り入れることがおすすめです。

ここで大切なのは、遊びの中で子どもが「自分で考える力」を発揮できるように意識することです。

工作遊び

空き箱や画用紙、落ち葉や木の実といった身近な素材を使う工作遊びでは、子どもが「何を使おうかな」「どんなものを作ろうかな」と試行錯誤する過程があります。

想像力や創造力、工夫する力、最後までやりぬく力などの非認知能力を工作遊びで育むことができます。

工作遊びを幼児期からしていることで、大きくなるとより複雑な仕組みを考えて工夫することができるようになるでしょう。

ごっこ遊び

子どもが大好きな「ごっこ遊び」も、非認知能力を育む遊びです。

さまざまな役になりきる想像力や表現力が育ちます。

さらに、友達と役割を決める上での話し合いや柔軟性が育ちます。

そのうえ、お互いに関わり合いながらの協調性やリーダーシップなども身につけることができます。

ごっこ遊びの中に買い物の要素を取り入れれば、お金の概念を理解したり、自分で計算したりするなど、認知能力を伸ばすことにもつながるでしょう。

外遊び

外遊び」も非認知能力が育ちます。

例えば鬼ごっこでは、「どうやって逃げようかな?」と鬼の動きを考えながら逃げる判断力と柔軟性が育ちます。

鬼の決め方でもみんなで話し合う機会ができ、リーダーシップと思いやりが身についていきます。

また、そういった遊びを何回もくりかえすことによって、失敗から学ぶ力が得られます。

自然に触れて育む

自然に触れることも重要です。

いつも行く公園の四季の変化を感じ取ったり、虫や草花の成長を観察したりすると、好奇心や創造力が身につきます。

自然に触れることで思いやりとやさしさが育まれます。土の独特のにおいをかいだり、小さな生きものの鳴き声をきいたりすると、自然の中で生かされているということを認識することができます。

自分以外の人や生き物を大切にする気持ちが芽生えてくることでしょう。

好きなことを通して育む

子どもがさまざまな遊びをする時には、「子どもが好きなことをする」という視点も大切です。

大人が「遊びを通して非認知能力を伸ばそう」と意識しすぎると、遊びの方向性を必要以上に誘導することにもつながってしまうため、注意が必要です。

子どもの興味が次々と新しいものに移る時は、気持ちの向くままに好きなことをさせてあげましょう。

「ひとつのことにしっかりと集中してほしい」と感じることもあるかもしれませんが、もしかするとその遊びの中で、想像力や創造力など“何か別の力”が育まれているかもしれません。

子どもの意思を尊重し、自由に取り組ませてあげる中で、さまざまな力が自然と育まれていくものです。

周囲との関わりの中で育む

認知能力と非認知能力の大きな違いのひとつに、「周囲との関わり」という視点があります。

認知能力は、計算や漢字の書き取りを繰り返し練習したり、歴史や単語を暗記したりという側面も大きいですが、非認知能力は認知能力と大きく異なります。

非認知能力は、「他者との関わり」の中で学ぶものが実に多くあるのです。

自分で工夫して作った作品をお友達と見せ合ったり、協力し合って大きなものを作り上げたりすることで学びが得られます。

意見がぶつかった時には交渉や調整を試みたり、失敗したときにはそれを取り返す工夫をしたりと、いろいろな力が育まれます。

親が気を付けること

まず、たくさんの「やってみる」の機会をつくってあげましょう。

一緒に公園に行ったり、買い物に行ったりするだけでもお子さんにとっては多くの発見の連続です。

その時に安心して「やってみる」ことができる環境をつくるというのがポイントです。

公園に遊びに行ったりしても「ちょっと遊んだら帰ろうね」と言ってしまうとお子さんたちは安心していろいろなものにふれることができません。

安心できる環境のなかで「やってみる」を実践することによって、お子さんはいろいろな工夫をし、創造力や応用力が身についていきます。

終わりに

非認知能力という言葉だけを聞くとなんだか難しそうだなと思って不安になったかと思います。

しかし、非認知能力を育てる上で大切なのは、日常生活の中で無理なく楽しく取り入れられるということがわかったのではないでしょうか。

小学校に入ると、遊ぶ時間が減り、認知能力を鍛える時間が増えていきます。

是非、入学前に非認知能力を意識して日常生活に取り入れてはいかがでしょうか。