挫折して前に進めない人に読んで欲しい「株式会社タイムカプセル社」のあらすじ・感想

  • 夢に挫折してしまった人
  • 未来に希望を見いだせない人
  • 温かい気持ちになりたい人
YUZUKA
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過去の自分の手紙が今の自分を救うきっかけになる素敵な話を紹介します。

「株式会社タイムカプセル社」とは

誰が書いたの?

  • 著:喜多川 泰
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
YUZUKA
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喜多川泰さんの2015年に刊行されたベストセラーが新版で登場した作品です。
「手紙屋」や「運転者」など多くのヒットを生み出し、読者を勇気づけるような自己啓発要素のある小説で人気を博しています。

「株式会社タイムカプセル社」のあらすじ

<人生は、いつでも、何度でも、どこからでも、やり直せる。>

45歳で仕事も家族も失った英雄は、株式会社タイムカプセル社という一風変わった会社で働くことになる。
未来の自分に向けて書いた手紙を、数年〜数十年後に配達することを事業とする会社だ。

配属されたのは<特別配達困難者対策室>。
仕事内容は、さまざまな事情で配達不能になった人たちに直接手紙を届けにいくというものだった。
英雄は上司の海人とタッグを組み、2週間のうちに5通の手紙を届けるという任務につく。

大阪、北海道、東京、そしてニューヨーク。
各地で手紙の受取人と出会い、それぞれの人生に触れていく中で、英雄は自分の本当の気持ちに気づいていく――

Amazon商品ページより引用

「株式会社タイムカプセル社」の感想

「人生はいつでも何度でもどこからでも、やり直せる。」

帯に書いてある言葉が、真実味を帯びる作品でした。

そのきっかけになるのが自分が過去に書いた手紙です。

YUZUKA
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過去の自分が一生懸命未来の自分にあてた手紙が、胸に響きます。

過去の自分が、一生懸命その時の思いを書き綴っていて、その想いが未来の自分の胸をうつストーリーがとても優しくすっと心に入りました。

人間はみな,本人がその場にいなければその言葉が本人に届くかどうかをあまり考えもせず,つい,頭の中でふと思ったことをそのままに垂れ流してしまう,そういう弱さを持っているんだよ。…だから,他人がどうこうじゃない。自分がそういうのを口にしない強さを持たなきゃいけないって,ただそれだけのことだ。

株式会社タイムカプセル社本文より引用

SNSがある時代の中で、それによって苦しめられた部分の話を聞いて、胸が苦しくなりました。でもこの引用の文にハッとさせられました。本人がその場にいなければふと思ったことをそのまま垂れ流す、それは、日常できっと誰もがしていることなのだと思います。

自分もそういうことを口にしない強さをもたなきゃいけない、本当にそうだなと思いました。また、垂れ流された何気ない言葉を全身で受け止め、傷つくのではなく上手に受け流す力も必要だなと思いました。

手紙を届けた後のその後もしっかりと最後に回収され、みんなが幸せになれる話だなと思いました。

YUZUKA
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過去や未来にとらわれず、今日1日を生きることの大切さを教えてくれます。

人の優しさやあたたかさに触れることのできる1冊です。

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